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■PARCO劇場お披露目&オープニング・シリーズ記者会見レポート

2016年夏より休館していたPARCO劇場が、2020年1月24日にいよいよ開場します。2020年 3月13日からスタートするオープニング・シリーズ14作品から、この日会場に姿を現したのは渡辺謙、宮沢氷魚、森新太郎、石田 明(NON STYLE)、三谷幸喜、吉田一輔、大泉洋、山本耕史、竜星涼、長田育恵、宮藤官九郎、河原雅彦、生瀬勝久、池田成志、古田新太、前川知大、杉原邦生、市川猿之助、天海祐希、G2(作品上演順)豪華すぎる顔ぶれが一堂に会し記者会見が行われました。

パルコ劇場記者レポート

登壇者挨拶

 

渡辺謙
今日の出演者の中でも、西武劇場の頃に出ていたのは僕だけじゃないかなと思っています。本当に演劇の一も二もわからない、そういうときに蜷川さん演出の『下谷万年町物語』で、旧パルコ劇場に立たせていただきました。そして、14年ぶりに舞台をやらせていただいた、三谷幸喜さん演出の『ホロヴィッツとの対話』もそうですし、今回出演する『ピサロ』もですが、本当にこの劇場は、僕の演劇人生にとってエポックとなる劇場です。今度の『ピサロ』も大きなエポックになるよう、ピサロ役に挑戦させていただきます。しかもそれがストレートプレイとして、新しいパルコ劇場一発目の作品になるので、劇場の椅子のひとつひとつに命を吹き込んでいかなければいけない。ここにいる(宮沢)氷魚や、大勢のキャストとともにやっていければと思っています。とにかく僕たちは、万全の準備をして初日を迎えたいと思います。みなさまにこの席を埋めていただいて、一緒に盛り上げていきたいと思っています。

 

宮沢氷魚
僕が初めてパルコ・プロデュース作品に出演させていただいたのが、2018年の『豊饒の海』という作品でした。その『豊饒の海』で東出さんと共演し、2019年にドラマで杏さんと共演し、そして2020年に本丸の渡辺謙さんとご一緒できることになりました(笑)。これ以上、光栄なことはありません。パルコのオープニングということでプレッシャーはありますけど、それを楽しみながら謙さん、そしてほかのキャストの方々とともに、作品に対して体当たりで向き合いたいと思います。35年前に上演された素晴らしい作品ですが、新しいパルコらしい作品になると思います。

 

森新太郎
この作品は織田作之助が書いた短編小説『わが街』を舞台化したものです。森繁久彌さんを始めとする東宝の演劇人の方々が、この小説を脚本化し、存分に話を膨らませて40年にわたる、男の一代記として仕立て上げられました。主演の佐々木蔵之介さんは「人間、体を責めて働かな、一人前になれへん」というのが口癖の、熱くておバカな、真っ直ぐな、無骨な男の一生を演じ切ります。この作品は全編が関西弁になっておりまして、今回は関西弁ネイティブの布陣にもこだわりました。お隣にいる石田さんを始めとする強力な、とても頼りがいのある布陣が組めたと思っております。パルコのオープニング・シリーズ第2弾は、どうかこの作品で大いに笑ってください。泣いてください。ご期待いただければと思います。

 

石田 明(NON STYLE)
関西の昔ならではの、すごく貧乏な街で育った人たちの話ということで、僕も大阪で貧乏で育ちましたので(笑)、そういうところもいろいろ足せたらと思いますし、この新生パルコ劇場に泥を塗らないように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

三谷幸喜
新生パルコ劇場で今年、僕は3本の舞台をやらせていただきます。まず最初がオリジナルの新作『大地』。もう台本はできています……僕の頭の中に。あとは書くだけです。2本目が『ショーガール』。福田陽一郎先生の作品を僕なりにアレンジさせていただいて、シリーズとしてやっております。出演するのは川平慈英さんとシルビア・グラブさん。3本目は『三谷文楽』でございます。『三谷文楽 其礼成心中』は2012年の初演以来、日本中で上演してきました。笑えて泣ける『三谷文楽』は8月の渋谷に帰ってまいります。どうぞご期待ください。そういうことで今年、3本やらせていただきます。東京オリンピックと丸かぶりですけれども、ぜひスポーツに興味のない方は、お運びいただければと思います。

 

大泉洋
パルコ劇場の舞台に出させていただくのは私、初めてございまして。北海道で演劇をやっていた20歳の頃に、憧れて見ていたパルコ劇場についに出るのかと思うと、本当に感慨深いものがございまして。今、この舞台に立ちましても、昔となにが違うのかまったくわからないわけでございまして。そういった意味ではあまり感慨はないんですけれども(笑)。先ほど三谷さんにお会いしたところ、僕の顔を見て「えっ、まだ舞台に出演させるか決めてないのに」と言われました。脚本家いわく、今日が私の最終審査だということで、今日の会見で私は『大地』に出られるかどうかが決まるそうでございます。なんとかこの舞台に出たいなと思っております。どんな舞台になるのか、とにかく面白い舞台になることを祈るばかりでございます。

 

山本耕史
僕は1993年、『滅びかけた人類、その愛の本質とは…』という、僕が絶対観に行かないようなタイトルの作品に最初、出たんですけれども。そのあとに藤井隆さんと1999年に『ボーイズ・タイム』。そこから20年くらい空いて、今回が3作品目になります。その間にもいろいろ作品を見に来ていますが、そのときはエネルギーをもらう側として客席に座っていました。今回は21年ぶりにみなさまにエネルギーを与えられたらいいなと思って、3作品目に挑戦したいですね。いい形で、いいエネルギーをみなさまに届けられたらと思っています。

 

竜星涼
パルコ劇場に初参戦、初舞台作品ということで光栄であると同時に、どうなるのか全然わからないということでドキドキ、ハラハラ、ワクワクしております。公演中はオリンピック真っ只中ということで、日本中が本当に熱くなっている時期だと思いますので、僕もオリンピックに負けないくらい熱い気持ちで、パルコ劇場に通えればいいなと思っております。そして、僕みたいに新しい世代が日本の演劇界を背負って努力して、新しいパルコ劇場で新しい風を吹かせながら、挑戦し続けていけたらいいなと思っております。

 

長田育恵
演出家の栗山民也さんから『ゲルニカ』という大変なお題をいただいてしまいました。ゲルニカとはスペイン内戦のさなか、ドイツ軍により人類史上初の無差別空爆が行われた小さな町の名前です。その爆撃報道をピカソが1枚の絵に描いたことで、人間の暴力の時代を告げる象徴になりました。2020年の今、私が書かせていただくならば、暴力の連鎖のその先を考えたいと思っています。暴力を生むのも人間ですけれども、それに打ち克つことができるのもまた人間だけです。そんな思いを込めながら、新作の執筆に挑ませていただきたいと思います。

 

宮藤官九郎
『獣道一直線』と聞いて「ふっ」と思われたと思いますが、その感じが秋まで続きます。タイトルに「獣」がついていればなんでもいいのかなと思いまして(笑)、内容はこのあと打ち合わせをして決めます。よろしくお願いします。

 

河原雅彦
僕がパルコ劇場にかかわらせてもらったのが、この「ねずみの三銃士」企画がきっかけだったので、またこうして新生パルコ劇場に戻ってくることができて、本当に感慨深く思っております。『獣道一直線』、よろしくお願いいたします。

 

生瀬勝久
『獣道一直線』、今インターネットで調べると、AVで同じタイトルのものが出てきます。一応、それを舞台化したものだとイメージしていだければいいと思いますので(笑)、よろしくお願いします。

 

池田成志
新生パルコ劇場、おめでとうございます。僕が初めて旧パルコ劇場に来たのはずいぶん前の西武劇場の頃。謙さんも出ていらした『下谷万年町物語』を見ました。渋谷のど真ん中にある劇場、その舞台にプールがあったり、百人くらいに出ていたり、デタラメで下品で、すごく素敵な作品でした。私たち『獣道一直線』は、猥雑でふざけたほうを少しでも広めていけたらなと思っております。

 

古田新太
このような錚々たるメンバーの中に出させていただいて、本当にありがたいです。我々はどれだけ下品なことができるのかを企んでおりますので、下ネタが大好きな人は見に来てください(笑)。

 

前川知大
パルコ劇場では3回目ですが、オープニングシリーズに呼んでいただき、とてもうれしく思っております。2015年に『語る室』という作品を書きましたが、それにもう一度取り組みたいという思いがあり、今、それをベースに、新しい俳優たちともう一回新しく作り直してみようと思い、準備を進めています。タイトルも一新しようとしています。すごく面白い俳優がキャスティングされるので、楽しみにしていただけたらなと思います。

 

杉原邦生
今回このような新生パルコ劇場のオープニングシリーズのラインナップに加えていただいたこと、とても光栄に思っております。井上ひさしさんの『藪原検校』は、僕が数ある井上さんの作品の中でも、いつか演出してみたいなと思っていた、エネルギーにあふれた作品です。いつか自分が演出するストレートプレイでご一緒したいと思っていた、市川猿之助さんとご一緒できるのも楽しみですし、興奮しています。猿之助さんとは、歌舞伎座の8月納涼歌舞伎『弥次喜多』シリーズを4年間、ご一緒させていただき、昨年はスーパー歌舞伎Ⅱの『新版オグリ』でともに演出を務めさせていただいたので息はぴったりです。今回の『藪原検校』の主役、杉の市というお役ですけれども、その名前に杉原邦生の「杉」と、市川猿之助さんの「市」が入っていて。これも運命だと感じているのは僕だけかもしれませんが(笑)、キャストやスタッフのみなさんと素晴らしい作品を作りたいと思います。

 

市川猿之助
今回、こうしてやらせていただくことになって非常に光栄に思っております。上演が2020年の2月と聞いて、演劇界では2月は一番客が入らない月で、杉原というそんなにまだ有名ではない演出家とで……一番貧乏くじのような作品をやります。本当は三谷さんの作品に出たかったです(笑)。よくわからないけども来年2月を無事に過ごせるのか、今から非常に不安であります。報道の方、宣伝をよろしくお願いいたします。

 

天海祐希
パルコ劇場には21年ぶりに出演させていただくことになるそうです。宝塚をやめて初めての舞台(『マヌエラ』)が旧パルコ劇場でした。それからまたこうして新生パルコ劇場に立たせていただけることはとてもとても幸せで、私の大きなターニングポイントになるのだろうなと今から期待しています。新生パルコ劇場では、レディ・マクベスをやらせていただきます。シェイクスピアの『マクベス』に出てくるマクベス夫人をなぞるだけではなく、マクベス夫人の人となりといいますか、彼女はなぜ人生をそのように歩んだのかにフォーカスする新作でございます。私もとても楽しみに、そしてドキドキしながら待っております。みなさまに足を運んでいただけますように頑張ります。

 

G2
半年くらい前から中井さんに呼び出されまして、いろいろミーティングをしていまして。この間、ようやくタイトルが『月とシネマ』に決定いたしました。ちょっと疲れたベテランの映画プロデューサーが、とある地方都市の映画館の再建に絡む、という作品になりそうです。わかりやすく笑えて、でもどこか深いところに染み渡るような作品にしたいと、中井さんも私も思っています。

 

中井貴一(映像コメントより抜粋)
本日は仕事のために伺えなくて残念です。私の愛するパルコ劇場が新たに完成したというニュースを聞いて、うれしく思っています。初めてストレートプレイを見に行ったのが、旧パルコ劇場でした。劇場にいる時間が宝箱の中にいるのような気がして「この気持ちはなんなんだろう」と、とても不思議に思ったことがありました。そして、もし自分が舞台にのれるようなことがあったら、パルコ劇場にのせていただきたい。それが私の夢になりました。そして旧パルコ劇場では何本もお芝居をさせていただいて、夢のような時間を過ごさせていただきました。その旧パルコ劇場がなくなるときは悲しかったのですが、今度新しい劇場ができ、その新しい舞台に来年、のせていただくことになりました。ここからまた新しいパルコ劇場の歴史を作っていくんだな、という思いでいっぱいです。ここからの歴史の中で、自分が何本できるかのかはわかりませんが、パルコ劇場とご一緒する時間が多くなればいいなと思っています。ぜひ、来年を楽しみにお待ちいただければと思います。

パルコ劇場内観1100撮影:尾嶝 太

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